「ライズレイトの日々」は、ラズレイト株式会社の社員による、記事・ブログをまとめたサイトです

Home / ラズレイトのコラム / プロジェクトの成功を左右する!システム開発におけるプロトタイピングの必要性
プロジェクトの成功を左右する!システム開発におけるプロトタイピングの必要性

プロジェクトの成功を左右する!システム開発におけるプロトタイピングの必要性

アバター画像りょーた

2024/04/18

ラズレイトのコラム

こんにちは!ラズレイト株式会社デザインエンジニアのりょーた(@ryota_des_eng)です。

この記事では、ソフトウェア開発におけるプロトタイプの紹介と、実際のプロジェクトでどのようにプロトタイプを利用するのかを、実例を交えてご説明させていただきます。

「作りたいものがあるけどコストはできるだけ抑えて始めたい」という方はぜひ最後までお読みいただけますと嬉しいです!

プロトタイプとは

IT分野における「プロトタイプ」とは、新しいソフトウェア、システム、または製品の初期開発段階において作成される実験的なモデルを指します。

プロトタイプの主な目的は、新しいアイディアやコンセプトを具体化し、設計、機能性、ユーザーインターフェース、操作性などを評価・検証することにあります。

これにより、実際にシステム開発を行う前に、より精度の高い完成イメージをお客様に持っていただくことができます。

ここまでの説明で、まだ「???」となっている方は多いかなと思います。そのため、私が作成したプロトタイプを使って実際のプロトタイプの利用イメージをご説明します!

ここでは、私が作成したTime Shareと言うWebアプリケーションを用いて説明します。
Time Shareでは、グループ内のメンバーでリアルタイムに時間を計測し、その時間を共有できます。

ログイン不要で利用できますので、興味がありましたらぜひ触ってみてください🙏

今回、プロトタイプを作成・共有するに当たって、Figmaと言うツールを利用しています。

Figmaを用いると、URLを共有するだけで、共有相手は自身のデバイスのブラウザでプロトタイプを確認できるので、専用のツールやアカウントが不要で始めることができます。(限定公開のプロトタイプの場合はFigmaのアカウントを作成する必要があります!)

では、こちらがプロトタイプです👇(PCで見るのを推奨します)

プロトタイプの操作方法

上の埋め込みを元に、Figmaのプロトタイプの画面の説明と操作方法の紹介をします。

まず、画面が左右のパネルの2枚で構成されているのがわかります。

プロトタイプの画面構成
プロトタイプの画面構成

❶ フローパネル

左のオレンジで囲っているパネルは、フローの一覧が表示されています。

例えば、TimeShareの例で言うと

  • ゲストではじめる
  • スペースに招待
  • スペースに参加
  • 計測を行う(オーナー)
  • 計測を行う(ゲスト)
  • 離脱(オーナー)
  • 離脱(ゲスト)

というフローがあります。今回は、TimeShareを理解してもらう上で主要な機能をフローとして用意しました。

❷ プレビューパネル

右側の青色で囲っているパネルでは、選択したフローの画面イメージを確認することができます。

では、「ゲストではじめる」フローのプロトタイプを確認します。

プロトタイプ利用イメージ
プロトタイプ利用イメージ

このように、画面をクリックすることで、次のページに進みます。

クリックできる箇所については、画面の任意の場所をクリックすると、青色のハイライトが表示されるので、そのエリアがクリック可能な要素となっています。

いかがでしょうか?プロトタイプを実際に触って操作感を理解することで、TimeShareがどういうアプリケーションなのか、より正確にイメージできたかと思います。

プロトタイプを作成するメリット

最後に、プロジェクトにおいてプロトタイプを作成するメリットを3つご紹介します!

❶ 概念の検証

プロトタイプを作成すると、お客様のアイディアや解決したい課題に対して、作ろうとしているプロダクトが実際に機能するかどうかを早いタイミングで試すことができます。

プロトタイプを作成しない場合は、下記のような確認になるため、画面を跨いだ機能の流れはどうしてもイメージしづらくなります。大抵の機能が1画面で関係することはなく、幾つもの要素が作用しているため、プロトタイプを操作する方が直感的に見ることができます。

❷ 精度の高いフィードバック

プロトタイプを利用すると、システム開発を行う前に、実際にサービスを利用するユーザーやステークホルダーに体験してもらい、フィードバックを受け取ることができます。フィードバックをもとに、仮説が正しいかを検証し、それを基にプロダクトを改善することができます。

もちろん、プロトタイプがなくてもフィードバックをいただくことは可能ですが、プロトタイプを利用してもらうことで、確認をするユーザーは、さらに精度の高いフィードバックをすることができます。

❸ コストとリスクの削減

繰り返しになりますが、プロトタイプは、エンジニアがシステムを開発する前に、概念やデザインが機能するかどうかを確認できます。

機能や画面の変更を行いたい場合に、開発期間中であれば、開発中、もしくは開発後の製品に対する変更を行うことになるので、プロトタイプの変更と比べてコストが大きくなります。お客様の費用に見合わない場合は、開発する機能を減らすなどの手段を取ることも検討しないといけなくなるため、プロジェクトの失敗につながる可能性があります。

最後に

以上のように、プロトタイプの作成はシステム開発において非常に重要です。

概念検証といえども、見やすいインターフェースや実際のプロダクトと同じような操作体験を提供できることは、その後の開発に投資をするべきかどうかの判断をする上で大切なプロセスだと考えます。

ラズレイト株式会社が目指すものは「ビジネスの原石を輝かせる」です。
お客様のビジネスを考慮したご提案をさせていただきますので、解決したい課題や作りたいシステムがある方は、ぜひお気軽にご相談ください!

LINEで共有Xで共有Facebookで共有
プロフィール画像
XZennQiitanoteその他URL

神戸でデザインとエンジニアリングしてます もの作りとイラストを描くのが好きです

得意なスキル

reacttypescriptnextjsvuejsnestjsnuxtjsastroswaggersentrystorybookexpressfirebasesupabasefigma